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| Mai 1999 Rome (ITALY) 1 |
今回はローマへの新婚旅行の旅行記です。
長いので3回に分けました。
今回もお互いの実家へのFAXでの報告したものをそのまま掲載しています。
今回の旅行記は結構熱が入っているような・・・??

Le carnet d'adress

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皆さん、こんにちは。 お元気ですか? ついに行って来ました、イタリア・ローマに!! |
思えば、私のイタリアへの思いは高校生の時に『ローマの休日』を見たときから、長い時間をかけて、暖めて来ました。
オードリ・ヘップバーンに憧れ、そして、イタリアに憧れてきました。
『新婚旅行まで、取っておこう。そして、新婚旅行で、一生をともに出来ると思った人の腕を取って、イタリアへ足を踏み入れよう』と。
結婚式から1年間お預けされた新婚旅行でしたが、でも、暖めてきたからこそ、感動もひとしおでした。
楽しくて楽しくて、あっという間の旅行でした。
実は旅行の手配を始めるが遅くて、(4〜6月はイタリアのハイシーズン)最初飛行機もホテルも取れず、あきらめようと言っていました。
そして、夏のバカンスの時にイタリアのどこか(ベネツィアかローマ)に行こうと言っていました。
でも、フランス人や私の語学学校の一緒の奥様や、美容院さんから、『イタリアの大都市は夏だけは辞めた方が良い!!』と散々聞かされました。
まず暑い!!
そして湿気が多い!!
そして蚊が大量にいる!!
なのに、ホテルにクーラーが無いところが多い!!と。
『やはり新婚旅行は大切だし、折角1年お預けされたんだから、良い時期に行きたいよねー』
『そうかぁ、じゃ、新婚旅行はまた来年かぁ…。』
でも、あきらめられなくて、イタリア駐在しているTさんに相談したところ、素敵なホテルを手配して下さいました。
また、飛行機も、若干予算よりも高くなってしまいましたがなんとか取れて、この時期を逃したら、また、しばらく旦那さまが休みを取れそうになかったので、『えいやっ』と決めてしまいました。
5/13(木)がフランスはキリスト教の休日だったので、金曜日1日お休みを頂いて、3泊4日、日曜日に帰って来ました。
旦那さまはパリを、フランスを、こよなく愛しているので、日本にいるときから私がガイドブックを見たりして『あぁ〜ん、イタリア〜』と目を潤ませて意識を飛ばしたり、悶えているのが、あまり良く思わしく無く、『スリにでもあえば、すぐにイタリア嫌いになるんだろうに…』と期待していたようですが(え?そんなことないですか?)、行ってみれば逆に彼も私のイタリア熱に取りこまれてしまったみたいです。
まずは、初日。
パリの空港からすでにラテンムード満点でした。
と、言うのも、アリタリア航空で行ったのですが、チェックインカウンターでの処理がとてものろい!!
信じられないくらいのろくて、いつになっても前に進まず、長蛇の列が延々続いていました。
私達は12時パリ発のフライトで、11:30搭乗と掲示板には出ていたのですが、『いくら(欧州)域内便でも、この列じゃ、絶対無理だね。だって、すでに11:00なのに、まだ全然列が進まないもの』と2人で話していました。
案の定、11:30搭乗時間になると、11:45搭乗と変更になり、それ以後は延々待たれて、出発時間の12時をさらに超えて、やっと搭乗とあいなりました。
結局は1時間遅れてパリを後にしました。
それにしても、隣のAir Franceのチェックインカウンターの掲示板には、12:00搭乗12:30出発と書いてあったのに、先に旅立ってしまいました。
のろのろのアリタリアに痺れをきらしてしまったのでしょうか??
機内は、まぁ、快適でした。
とても情熱的で美人の乗務員さんがサーブしてくれました。
本当は新婚旅行でイタリアは、だんなさまが目移りしちゃうから良くないかも??
たった2時間のフライトですからどうってことないと思っていたのですが…なんと、いきなり腹筋が筋肉痛になりそうになりました。
それは、機内で上映していた番組が原因です。
普通、機内でながすものといえばニュース・映画等で、あまり個性的なものはお目にかかったことが無い私にとって、アリタリアの番組はとても刺激的でした。
どんな番組かというと、外国のイタズラ番組でした。
ほら、日本でもありますよね、タレントさんが一般の人にイタズラをしかけて、それを隠撮りするというものが。
あれの本当にくだらない番組でしたが、おなかの皮がよじれるぐらいおかしくて、おちおち機内食を食べていられないくらい、みんな大爆笑していました。
ほら、外国人て、笑い方が大胆というか、お腹のそこから声を出して、笑うでしょ?
だから、もう、機内が笑いの渦につつまれていました。
私にとって、こんな機内の雰囲気は初めてで、『さすがアリタリア航空!!』と妙に感心してしまいました。
そして、結局予定の14時よりも1時間遅れて15時にローマに到着しました。
機内の番組でも、びっくりしてというか感心してしまったのですが、まぁ、初イタリア・初ローマの本当の意味での初めての感動は、ローマが海に近いということでした。
着陸に近くなり、どんどん海岸線が見えてくると、びっくりして、そして感動してしまいました。
ローマはシーフード専門店が多いと聞いていて、『あぁ、海の幸があまり手に入らないから、専門店があるのね』と勝手に思っていたのは大間違いで、その逆、海が近いからだったんですね。
でも、最初は海岸線と思わなくて、川だと思っていたのですが、あまりにも大きいし、遥かかなたまで延々続いていて、『え?まさか…?!!』と慌てて地図をめくって2人で絶句していました。
そうそう、イタリアは車の運転が乱暴だと聞いていましたが、私は飛行機の運転も乱暴だと思いました。
特に、着陸の時はひどかった!!
鞭打ちになりそうなほど乱暴でした。
空港に降り立つと、ほのかに塩の香りがしました。
そして、パリとは違う、情熱的な日光が旅行者を迎えてくれました。
荷物をピックアップして、彼がちょっとトイレに行った10分くらいの間、私はスリに目をつけられないように、神経を張り詰めていました。
Tさんから、イタリアの情報を事前に頂いていて、(なんとTさんは忙しいのにかかわらず、詳細なガイドブック『ローマの休日―楽しい過ごし方のしおり』を作ってくださいました。本当に感謝感激です。)その「しおり」によると、今イタリアの大都市はコソボ戦争(日本では紛争と言っているようですが、ヨーロッパでは戦争と言っています。しかもフランスやイタリアなどにとっては隣接国の出来事で、自体は甘くありません。経済的にもかなりの影響が出ています)の影響で、かなりの数の難民がイタリアマフィア等の手引きにより違法に流れてきていることから、治安はかなり悪いとのこと。
そして彼らは生きるために「スリ」「泥棒」を各地で必死に繰り広げているのです。
しかもイタリアは「本場欧州泥棒リーグ セリエA!!」なので十分に注意すること、と「しおり」にありました。
ですから、その教えどおり、自分には隙が無いことをアピールする為に、怖い顔を自分なりにしていたつもり。
でも、そんな私を笑うように、空港警察隊の人や、清掃員、旅行会社の添乗員、イタリア人の男性はみんなじろじろ見たりウィンクして来たり、はやしてきたり…。
数えて見たら、丁度彼がトイレに行っている間の10分間に10人のイタリア人の熱烈歓迎を受けてしまいました。
女性を見たら、
@じろじろみて、
A賞賛し、
Bちょっかいだす
のが真のイタリア人男性だ、というのは噂には聞いていましたが、これほどとは…。
パリも、まぁ、ナンパが盛んですが、これほど情熱的で無遠慮な歓迎をされたことはなくて、びっくりを通り越してあきれてしまいました。
でも、何もしらない日本人女性なら、きっとのぼせてしまうでしょう。
どの人もみんな、バンデラスのように濃くて情熱的でかっこいいのですから。
たとえ、彼と一緒に歩いていても彼らには関係無いのです。
さすがに彼もあきれていましたが…。
(でも、パリでは逆に私には目もくれずに、彼にひたすら熱い視線を送る男性もいるので、おちおちしていられませんが)
取りあえず、空港からホテルまでタクシーで向かいました。
飛行機も乱暴でしたが、さすがにタクシーもアグレッシブでしたね。
パリに最初着いたときも、空港に迎えに来てくれた自分のだんなさまのあまりにも荒い運転に『なにぃ!!こんな乱暴な運転だったっけ??』とびっくりしましたが、でもそれは、まわりに合わせないと危ないからしょうがないのねと納得しました。
それぐらい、パリは乱暴だし、自分勝手だし…と思っていたら、脱帽です。
ローマはまだいい方だと聞いてますます、あきれてしまいました。
『俺だって、さすがにこんなところでは運転できないぞ』と彼もどきどきしていました。
だって、イタリアではウインカーとブレーキは必要無いと言われているそうです。
ウィンカーを出すと、その隙に付け入られちゃうから駄目だし、ブレーキかけてたら、後ろから突っ込まれるから駄目だし…。
すごい国ですよね。
一応、これでも先進国ですよね。
ドキドキしながら乗ってましたが、運転手のおじさんの歌の上手さに圧倒されました。
歌っていないときの声もジャン・レノみたいなとても良い声でしたが、歌い出すと絶品!!
圧倒されてしまい、本当は誉めてあげなきゃいけないんだろうけど、声も出ませんでした。
そういえば、昔読んだ本で、オペラ歌手の藤原さんがイタリアに着いたときに、駅員さんの駅名を呼び上げる声に挫折感を感じたという話がありましたが、まさにその状態でした。
旅行中出会うレストランのおじさんや、切符売りのおじさん…皆歌が上手でした。
でも、日本人を見るとみんな『オー・ソーレ・ミーヨ〜』と歌うのは何故なんでしょうか?
運転手のおじさんの歌に聞きほれながら、窓の外を見ていると、パリとは待ったく違う風景を目にすることが出来ました。
パリの街は、どちらかというと、白いというイメージです。
大部分が大理石で出来ているので、白いという感じがするのでしょう。
でも、ローマは『太陽の街』という感じがします。
イタリアの他の街は行ったことがありませんし、フランスの南仏も知りませんが、写真で見たりして私のイメージする南の街は皆こんな感じかな?と思います。
『太陽の街』と思ったのは、町の建物がレンガで出来ていて、その色がオレンジや黄色赤、ピンクと言った、暖色が多い上に、日光の量が違う感じがしました。
パリに着いたときも、日本に比べて日差しが強いなとは思いましたが、それとは比べものにならない、照りつける太陽。
パリに比べて、地中海に近いせいもあり、湿気もありましたが、でも、少しもいやな感じがせず、むしろ気持ち良かったです。
オレンジ色の建物に照りつける情熱的な太陽…
こんな風景をみていたら誰でも陽気な気分になれます。
まさに、オ・ソーレ・ミーヨの気分です。
うきうきしながら外を見ていたら、突然白い三角の建物が!!
『え?何あれ…??』
まさか…と思ったら、やはりピラミッドでした。
空港からの観光客がまずローマで目にする遺跡(?)がこのピラミッドなのです。
そしてピラミッドからローマ市内になります。
ホテルに向かう途中いくつかの遺跡を通りました。
真実の口がある、サンタマリア・イン・コスメディン教会。
コロッセオとフォロ・ロマーノ。
現存する唯一の古代劇場、マルチェロ劇場。
ウェディングケーキのようなヴィットリオ・エマヌエレ2世記念堂。
ナポレオンがイタリア遠征の時にあこがれて、帰国後パリのヴァンドーム広場にも建築したと言う、コロンナ広場のコロンナ。
パリのコンコルド広場にも似ている、ポポロ広場のオベリスク。
町全体の建物全てがとても古くて、有名な史跡もさることながら、町全体が遺跡のような気がして、窓にへばりついて、夢中で見ていました。
でも、運転が荒いので、何度も頭を打ちそうになってしまいました…。
そして、妙に高級そうな大通り「ヴェネット通り」の坂道を上り詰めると、私達のホテルがありました。
あまりにも立派なホテルに私達は驚いてしまって、『本当にここ?』と運転手さんに聞いてしまいました。
周りには、5つ星の有名なホテルが隣接していて、そして、私達のホテルも、とても立派でした。
Tさんから事前に4つ星だとは聞いていたのですが、あまりイメージ出来なくて…。
ドアマンもきっちり正装して、迎えてくれました。
そのことが、余計緊張してしまいました。
動揺しながら、ただでさえ桁のめちゃくちゃなリラでのタクシー代の支払いを何とかすませて、ホテルに一歩足を踏み入れた瞬間、私達は軽装で来たことを、とてもとても後悔しました。
第一、ロビーや受付を見る限り、私達みたいが若造が来れるホテルではないのです…。
もしかして、ホテルを間違えた??と思いつつも、ドキドキしながら名前を告げると、ちゃんと予約されていました。
Tさん、まぁ、…。
きっと、新婚旅行だと言ったので、気を使って、こんないいところを予約してくださったんですね。
でも、緊張してしまいます。
通常私達の身分では、普通はこんないいところには縁がありませんし。
すでに、緊張のピークに達していた私達は、予約が入っていたことを喜びながらも不安になってしまいました。
実は、めちゃくちゃ高いんでは??
やはり、気になってしまいました。
通された部屋も、とてもきれいな落ち着いたトーンでまとめられていて、調度品もなかなかなものでした。
やはり高そう。
しかも、頼んでいたダブルではなくて、ツインでした。
(ヨーロッパはツインの方が高いのです)
荷物を運んでもらって、一息つくまもなく、すぐ料金表の確認!!
這ってある料金表を見て、呆然。
桁の多さもさることながら、一泊780、000リラ。(日本円で63000位)!!!
私達は当初、Tさんに一泊300,000リラ以内で探してもらっていました。
でも、ハイシーズンであるために、中堅のホテルはすべて埋まってしまっている上に、新婚旅行ならばとTさんが考慮の上、一泊480,000リラのホテルを取ってくれました。
しかも、正規料金ではなくて、かなり交渉してくれたとのことでした。
でも、料金表は…!!
やはり慣れていないのは心臓に良くないですね。
出かける時にフロントに確認したところ、コンファーム表どおりで大丈夫とのことでした。
ほっ!!
しかも、当初はリクエストどおりダブルの部屋だったそうですが、日本人はダブルの部屋を嫌がり、チェンジを要求するので、最初からツインにしてしまったとのことでした。
日本人の夫婦は基本的に仲が悪いと思っているようでした。
そしてコンシェルジュ(執事さん、と訳せば言いのでしょうか?宿泊客の為に色々とお世話してくれる人のことで、この人が専門にいるホテルというのはそれなりの★がついているところです。普通はフロントが兼務しています)に近くにおいしいレストランが無いかを聞いたところ、5つほど、候補を上げてくれて、そのコンシェルジュさんの一番のお気に入りというところにその日の夜の予約を入れていただきました。
それから、散歩に出かけました。
ホテルに着いたのは、4時過ぎで、今は5時過ぎですが、まだ日は高く、とても暑いです。
ホテルはヴェネット通り沿いにあり、ここからスペイン広場まで歩いていけます。
早速、オードリーを気取りにスペイン広場へ!!
パリと違って道路に犬のう○ちが落ちていないので、散歩も快適!!
途中、『cafe de Paris』というcafeを見つけて、『えー??なんで??』と思っていましたが、実はこのcafeは映画『甘い生活』や『太陽がいっぱい』に登場したヴネット通りの超有名な老舗だそうだ。
Hard rock cafeのようにお店のグッズまで売っていました。
スペイン広場に向かう途中のお店やレストランをのぞきながら、わくわく!!
パリとは違う楽しさがあります。
なんといっても、気さくさがあります。
パリに旅行したことある人は経験したと思うけど、パリの人は接客業なのに、無愛想で冷たい。
でも、ローマの人は『あら、見るだけでいいのよ、寄ってらっしゃい!!』という感じで普段冷たい接客に慣れてしまった私達は、逆にその熱烈歓迎に戸惑ってしまうほど。
そして、長年の憧れの全てがつまったスペイン広場に到着。
トリニタ・デイ・モンティ教会からスペイン階段を見下ろすと、感慨もひとしお。
日が落ち初めて、空がピンク色になり、街の建物のオレンジ色と溶け込んで本当にきれいです。
本当に嬉しくなってしまった。
長い間、憧れていたローマについに来たんだと、鞄をしっかり握り締めながらも感動。
だんなさまもそんな私を見て、『やっぱりあきらめずに連れてきてあげて良かった』と喜んでくれました。
1996年の修復改修工事により、階段での飲食が禁止されてしまったため、オードリーのように、ジェラードを食べながら…というのは残念ながら出来なかったけれど、ジェラードの代わりに彼の腕をとり、一歩一歩踏みしめるように階段を降りました。
途中途中、彼が写真を撮ってくれました。
この時の為に、白いワンピースを用意していたミーハーな私ですが、でも本当に嬉しかったです。
夕日が傾いたスペイン階段は下から眺めてもとても素敵でした。
その後は、ローマで一番ゴージャスでエレガントなショッピングストリート、かの有名なコンドッティ通りを抜けて(もちろん私達は懲らしめるだけです。)、トレビの泉に向かいました。
私はトレビの泉が想像していたよりも大きいのにびっくりしました。
しかも、泉の大きさの割に、すぐ近くに建物が密集しているのも興味深かったです。
彼が学生旅行で来たときは、修復中で覆いが掛けてあり、水も抜いてあったそうですが、今回白くきれいになったのを見ることが出来て、彼も感動していました。
それにしてもこんな大きい泉と彫刻を、しかも建物の壁の一部として作ってしまうなんて、『考えた人も作った人もすごいわ!!』と思いました。
そして、スペイン階段では出来なかったジェラードを、ここ、トレビの泉を眺めながら食べました。
初ジェラード!!
しかも日本で言う、普通の駄菓子やみたいな、なんでもないちょっとしたcafeで買ったジェラードなのに、涙が出るほどおいしかったです。
口当たりが滑らかなのに、アイスクリームのようにちっとも重くないのです。
私達はヨーグルト味とチョコレート味を頼みました。
その上に、甘くない生クリームをホイップしてくれたのですが、これがとってもおいしいのです!!
『うーん、これよ、これ。これが食べたかったのよ〜!!』と2人で感激しながら、子供のようにはしゃいでしまいました。
そして、散歩をしながら一旦ホテルに戻り、予約してもらったホテルの近くのレストランに行きました。
コンシェルジュさんに教えてもらって良かった!!
感謝感謝!!
本当に感激しました。
日ごろパリでまずいパスタばかりで、外でパスタを怖くて食べれなくなっていた私達にとって、『パスタって、アルデンテって、これのことをいうのよね!!』というパスタに巡り合えました。
イタリアでの初めてのレストランで、1皿の量が良くわからなくて、お店の人に勧められるまま、パスタを1皿とメインを1皿ずつ頼みました。
まずはパスタですが、だんなさまが頼んだのはラビオリです。
このラビオリが驚くほど意外な組み合わせで、リコッタチーズとレモンがラビオリの中身です。
それに今が旬のチェリー・トマトと手長えびのソースがかかっていました。
最初、ウェイターさんに、そう説明されたときに、『え?レモンとトマトソーズ?おいしいのかしら??』と敬遠しかけたのですが、頼んで良かった!!
きっと頼まなかったら、後々まで後悔したでしょう!!
あのおいしさをお伝えできない私の語威力を呪います。
もちろん、手打ちのラビオリ。
食感が何とも言えません。
市販品のようにぱさぱさしていないのです。
そして、トマトソーズとからんで本当においしいんです。
ローマでは、パスタにレモンを練りこんだりして、トマトソーズで食べるのは一般的だそうです。
私もパスタを作れるのなら是非チャレンジしたい一品でした。
そして、私の頼んだパスタはオマールえびの半身とリングイネの、やはりチェリー・トマトソーズ添え。
これもオマールの火の通し加減が絶妙でオリーブオイルとトマトソーズとの愛称も絶品でした。
フランス人から『ローマに行ったらオマールのスパゲティを頼みなさい』って勧められていて、一度試したいと思っていたので、最初の日に巡り合えることが出来てラッキーでした。
しかもとびきりおいしいのに!!
ここのお店のスパの量はお上品(私達にとっては丁度良いということが後々判明したのですが)あっという間にたいらげてしまいました。
『あぁ…もっと食べたいわ』
そう話していたらメインの魚料理が運ばれてきました。
さっきの言葉をすぐさま撤回しました。
あれ以上の量のパスタを食べていたらメインを食べながら死んでしまっていたでしょう。
しかもメインを2品も頼んだことをとても後悔しました。
ため息をつき、後悔しながら口に運ぶと…『!!!!!』
あぁ、何と言うことでしょう!!
私達はパリに住んでいます。
おいしいフレンチを食べる機会に恵まれています。
皆様にお叱りの言葉を受けるのを覚悟で言わせていただきます。
もう、フレンチは当分いりません!!
こんなにおいしいお魚料理をフレンチで食べられますでしょうか…?
…きっと、無理でしょう。
運ばれてきたときにお皿を目の前にして、『こんな量食べれないよー!!』と言っていたのと同じ口で『おいしい、おいしい!!』とぱくついてしまいました。
彼のは、すずきの炭火焼。
しかも味付けはオリーブオイルと塩とレモンのみ。
これが、こんな単純な料理なのに、純粋においしいんです。
オリーブオイルがおいしいからかもしれませんが、それも1つの技ですよね。
何十種類とあるなかから、おいしいオリーブオイルを見つけるのだって大変なんですから。
私は、カジキマグロのソテー・シシリア風を頼みました。
オリーブの実入りのトマトソーズが掛かっているだけなんですが、やはり純粋においしいんです。
フレンチのように妙に弄り回していないのが、逆においしい。
『これですよ!!魚料理はこうですよねー!!』と2人で口先だけの酔っ払いの評論家のようなことを言いながら、でも純粋に感激しながら、お腹の限界と戦いました。
おいしかったので、当初の予定よりは食べれましたが、やはり絶対量が多かった!!
『次回は、もったいないからメインは1皿にしてシェアしようね』と話しました。
そして、お腹いっぱいで、苦しかったのですが、『デザートは?』と聞かれると、フレンチの時のいつものくせか、何故か反射的に『いります!!』と答えてしまうのです。
私はプロフィテロール、彼はベリーベリー(ストロベリーやラズベリー木苺等のベリー類が乗っている)のタルトを頼みました。
彼は最初、『ま、デザートは、フレンチみたいに期待できないよ、きっと』と、やはりフランスの肩を持っていました。
が、口にするや否や、『ごめんなさーい!!おいしいです、とっても!!』と白旗を揚げていました。
そうなんです。
デザートの前まではおいしかったのですが、やはり、『デザートはフランスだろうな…』なんて私も漠然と思っていました。
が、もちろん、違うおいしさがありました。
料理の流れとか考えてみると、本当に丁度いいし、おいしいのです。
私の頼んだプロフィテロールも、シューの中はフランスと違って(フランスはバニラアイス)カスタードクリームがぎっしり、そして、チョコレートが掛かっている上に、甘くない生クリームがたっぷり。
『はー、おいしいねー。やっぱりイタリアンは最高だねー!!』
こんな感想しか言えなくて悲しいのですが、実際おいしいものを前にして人は本当にこれくらいしか言えないんですよね。
そして、食後のしめのコーヒーも、もちろん本場のエスプレッソとカプチーノ!!
私は、パリに来てコーヒーが飲めるようになり、好きになりました。
(ミルク入りで、ですが)
おいしいと思えるようになりました。
でも、そのコーヒーがまずいと思ってしまうくらい、イタリアのカプチーノは絶品!!
本当に濃いんです。
手に取れてしまうくらい濃いんです。
どろんとしていて、チョコレートドリンクのよう。
そして、カプチーノも泡が白くないんです。泡も茶色い!!
フランス駐在員の同僚のMさんから『イタリアのコーヒー飲んだら、フランスのコーヒーなんてまずくて飲めないぞー』と散々聞かされていて、私としては『え?こんなにおいしいコーヒーなのに、これでもまずいの?イタリアのコーヒーってどういのかしら??』と常々疑問に思っていました。
でも、納得!!
雑味が無いといえばいいのでしょうか?
ただ濃いだけでなくて、まろやかさ、香り立つ味わい。
だんなさまも本場のエスプエッソを飲んで見たいとずっと言っていたので、本当に満足していました。
念願のアルデンテのおいしいパスタも食べれて、おいしい新鮮な魚料理も食べれて、デザートも満足し、本場のcafeも堪能できて、初日から幸せ気分満喫しました。
しかも、イタリアンてフレンチみたいに胃にもたれないのが嬉しい。
お腹いっぱい食べても、なんだかすっきり。
嬉しくてうきうきしながらホテルに戻り、コンシェルジュのおじさんにお礼と感想をいいました。
このおじさんは丁度シフトの関係か、私達がチェックインしたときは、フロントの方を担当していて部屋まで案内してくれ、予約をお願いしたときはコンシュルジュさんでした。
部屋に案内してくれたときも、『何か困ったこと、わからないことがあったら、遠慮せずに相談してください』と言ってくれました。
とてもやさしくて、親切な紳士で(とてもイタリア人ぽくなくて、誠実な英国紳士みたい)、こう言う人がいてくれて、本当に良かったです。
しかも、実は私達は2日目OR3日目の晩のレストランの予約をお願いしていました。
そこのレストランはミシュランに載っていまして、ヴァチカン市国のすぐ近く、サン・ピエトロ寺院を一望できる展望を売りにしているレストランでした。
でも、席があまり展望の良くないところしかあいていませんでした。
私達は、『展望が良い席が無かったら別のところにしよう』と思っていたのですが、コンシェルジュさんに伝えるのを忘れてしまっていました。
きっと、(フランスの)そこそこのホテルのコンシェルジュならば、さっさと予約を入れてしまっていたでしょう。
でも、そのおじさんは、席のローケションまで細かく聞き出してくれた上に、お客様と相談してみますと、保留にしてくれたのです。
そして私達に、『ここも展望がいまいちならば、味では同レベル、それ以上のが、ローマには沢山あります。ミシュランが知らないところだって、いいところが沢山あります。そういう情報をお客様にご紹介するのが私達の役目です』、と。
こういう心配りが、普段こういう高級ホテルに泊まっていないので嬉しくて…。
それに、すでにおじさんのお勧めのレストランで非常に満足していたので、『また、違うところを考えるか、おじさんの進めてくれた残りに行ってみるか、一晩考えて見ます』とお礼をして別れました。
そして、とても気分が良かったので、ホテルのcafe(barなのかな?)で軽く乾杯しました。
1日目はこのように大変気分良く眠ることが出来ました。
《続く》
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