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| Octobre 1998 Dijon & Bourgogne (FRANCE) |
今回もお互いの実家へのFAXでの報告したものをそのまま掲載しています。
前回のノルマンディよりも良く書けているのはないでしょうか??

Le carnet d'adresses(FRANCE)

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皆さん、こんにちは。 日本は38年ぶりの横浜優勝で大騒ぎになっているのでしょうか? |
気候は落着いてきましたか?
こちらは、肌寒いですが、とても過ごしやすいです。
でも、朝と夜はさすがに冷えるので、マントは手放せなくなってしまいました。
さて、週末にだんなさまと小旅行をして来ました。
行き先は、ブルゴーニュ地方。
ボルドーと並ぶ、フランスの大ワイン産地で、とても有名なロマネ・コンティーもこの地方のロマネ村で作られています。
そんなわけで、もちろん、『ワイン飲んだ暮れ!!!』が目的の旅行でした。
土曜日にパリを出発して、その日は、ディジョンと言う街に泊まりました。
ディジョンと言う街は、(知ってるかな??)マスタードのマイユ(Maille)っていうのでとても有名です。
Mailleのマスタードはもちろんパリのスーパーマルシェでも買えるのですが、ディジョンの本店には、本店にしかない面白いフレイバーのマスタードや、陶器の素敵なマスタード入れがあり、私たちも幾つか買ってきました。
で、夜には、この旅行の目的の一つでもある、メインイベントがありました。
泊まったホテルの隣の1つ星レストランでのディナーです。
このレストランは、ミシュランでは1つ星の評価ですが、ミシュランと同じようなレストランガイドブック『ゴー・ミーヨ』と言うのでは、(20点満の採点で、現在19点のところが最高ですが)この私たちが行ったレストランは18点に評価されていて、コメントを読んでも他のお店とは違うものを感じて、行く事にしました。
もう、最高でした。
『これが本当に1つ星なの??2つ星なのでは??』と言うくらい、すべてが完璧で、3日経った今でも、思い出してうっとりできるくらいすべてが完璧でした。
普通、星付きのレストランに行くと、日本の付出しにあたる、アミューズと言うものが出てきます。
パリの1つ星位だと、アペリティフ(食前酒)を頼まないと出してくれないところも有るそうですが、たいていは出してくれます。
このアミューズを食べれば、その店の傾向や実力が分かるとさえ言われている、そういう小さな一品です。
このアミューズがなんと、和食のようで、私たちは驚いてしまいました。
多分、サバだと思うのですが、サバを軽く酢で〆ていて、タマネギの薄切りと一緒に出てきました。
これが、日本食でもこんなに美味しいのは…と言うくらい、おいしくて、私は、これがアミューズだと言う事を忘れて、もっと食べたい!!!と思ってしまうくらいでした。
しかも、私たちが驚いたのは、それは、なんと、アミューズのアミューズで、その後の2品が本当のアミューズでした。
それも、1品は『マグロの煮付け』のような1品で、もう1品はカボチャのポタージュがムース状になっているものでした。
どちらも、上品に仕上がっている上に、これからのほんとの食事に向けて、胃を活発にしてくれるような素敵なアミューズでした。
このアミューズですら、こんなに私たちは感動してしまって、逆にその後に、期待を裏切られたらショックだねと話していたのですが、期待は裏切られるどころの話ではなくて、最後まで高鳴って行ったのでした。
この後の前菜・本菜とも、もう、言葉では説明できない程うっとりするくらいおいしかったです。
しかも、私たちにとってとても嬉しかった事は、普通、レストランに行くと、既にこの時点でお腹がいっぱいで、その後のデザートが半分、苦しい状態で、ヒーヒー…
デザートの前にチーズなんか食べた日にはもう、死にそうな気分で帰ると言うのが通常で、いつも、チーズは頼むまいと思っていても、メートル・ド・テール(給仕頭)ににっこり笑われて、『Vous voulez un petit fromage?(少々チーズはいかがですか?)」と聞かれると、つい、『Oui、 S'il vous plait』と言ってしまう悲しさ…
そして、少々なんて大嘘付きの山のようなチーズ盛り合わせを、半分冷や汗を垂らしながら食べているのですが、このレストランはそのチーズ以前の食事が、他のレストランに比べて、あっさりしていたからでしょう(量はけして少なくなかったです!!)、チーズを頼んで、いつものように後悔するというような状態ではなかったので、いつもは出来ない、チーズを堪能するということが出来ました。
フランス料理に欠かせないもの『ワイン・チーズ』とくれば、最後はもちろん、デザートです。
私たちは、ガイドブック『ゴー・ミーヨ』に絶対食べろと書いてあった、『3種類のデザート盛り合わせ』を頼みました。
そのお店の自慢の3品が少しずつ味わえるというものです。
これも、3品一緒に出てくるのではなくて、きちんと1品づつでてくることこに、お店の誠実さを感じました。
それは、日本人にとっては物足りないものかもしれませんが、フレンチにはとても重要な事なのです。
1皿に全部載せてしまうのは簡単な事。
それをなんで面倒なことをするか?
それは、その1品の最高においしい瞬間をお客様に提供したいからです。
3品のなかで、デザートと言えでも、温かいもの、冷たいもの、その中間のものがあり、それぞれ、最高においしい一瞬があります。
すなわち、客の前に置かれた直後です。
でも、3品一緒に載っていては、他の2品の美味しい瞬間を逃してしまう事になるわけです。
多分、実際に食べて頂ければ分かると思いますが、あちこち、浮気してつつくよりも、1品を味わうほうが印象もはるかに強いものです。
さすがに、チーズを食べるとお腹がいっぱいになっていた私たちは、デザートが食べられるかどうかとても心配になってしまいました。
が、あっという間に、まさに平らげてしまったと言う表現が適切でしょうか?
おいしいデザートはなんて幸福な気分を呼んでくれるんだろう…と感心してしまいました。
そして、デザートのデザートのPetit gateauxも、パティシエの丁寧な作りに感動して、お腹一杯にも関わらず、一杯食べてしまいました。
コーヒーも、豆が選べるサービスで、これじゃ、割が合わないのではとお店の経営を心配してしまうくらい、心地よいサービスで、気が付くと、4時間も食事をしていましたが、あっという間の出来事でしたし、4時間常に新たな驚きと感動があったので、本当に、あっと言う間でした。
私は、この4時間後に『フランスに来て、こういう素晴らしいものに出会えて良かった』と心から思えました。
だって、ただ食欲を満たす場ではなくて、素敵な食事とともに、ここちよい空間・時間も提供してくれたのですから。
お店のウエイターのきびきびとした、しかも控えめのサービスがとても気持ち良くて、お店全体で、お客さんを歓迎していると言う感じがしました。
そして、今回の最大の収穫は、赤ワインの苦手な私が、おいしい!!!と思える、赤ワインに巡り合えたことでした。
ワインの旅に出た甲斐がありました。
あまりのおいしさに、普段、あまり赤ワインを飲まない私が、あっという間にグラスを空けてしまったので、だんなさまはとても、びっくりし、且つ、とても喜んでくれました。
そして、2人で、最後の1口を名残おしそうに飲み干して、ため息を付き、『明日は、このEchezeauxを探しに行こう』と決めたのでした。
こうして、初日は、とても、素敵な思い出が出来、ほのかな酔いとともに、気持ち良く眠れました。
![]() これがHotel Wilsonです。 この4枚の写真はパンフレットの写真をスキャンしたものです。 |
![]() Hotelの客室。 |
![]() Hotelのロビー。 詳しくはLe carnet d'adresses(FRANCE)のDijonを参照してね。 |
![]() これがRestaurant Thibert。 この写真では非常に分かりずらいのですが、店内は淡い黄色の落ち着いた雰囲気です。 詳しくはLe carnet d'adresses(FRANCE)のDijonを参照してね。 |
そして、2日目には、午前中にディジョンの街を散策し、ディジョンのノートルダム寺院を見たりしました。
で、午後から、ディジョンとボーヌを結ぶ、Cote d'Ore(黄金街道)沿いのカーブ巡りに出発しました。
この道はその名の通り、まさに、黄金街道でした。
ちょうどぶどうの木が紅葉して、あたり一面が金色の絨毯をひいたように輝いていて、『神様がえこひいきした土地』と言われているのもとてもうなづけました。
で、結局、4つほどカーブをまわり、何本か買ってきましたが、結局、レストランで飲んだEchezeauxは見つからなくて、別のEchezeauxを買って帰りました。
しかも、昼ご飯を食べるのを忘れて試飲していたので、気が付いたらほろ酔いになっていたので、ちょっと恐かったです…
しかも、試飲だって言うのに、おいしくて、1口以上飲んでしまうので、酔うのはあたりまえですよね。
そもそも、パリの酒屋さんで、同じようなワインが帰るのですが、その土地で、その土地の空気で飲むとおいしいような気がしてしまいます。
しかも、色々なワインに巡りあえるのは、パリにいては、実際に買って飲む以外不可能なので、楽しかったです。
日本人はやはり珍しいらしくて、お金にものを言わせて漁りに来ているのかと最初は倦厭されてしまうのですが、彼がフランス語が出来る上に、私も片言(本当に片言ですが)感想が述べられて、しかもパリに住んでいると知るととても親切に教えてくれて、またいらっしゃいと言ってもらえました。
それにしても、本当に美しい風景でした。
なだらかな金の絨毯がいつまでもいつまでも続いているのは、圧巻でしたね。
まさに、会社のカレンダーに出てきそうな風景でした。
彼は、ブルゴーニュに2回行った事があるそうですが、2回とも、5月とか夏で、この黄金街道を見るのは始めてだと言う事で、本当に運転そっちのけで感動していました。
(ちょっとあぶなかったでーす)
そもそも、この旅行は、当初、私の誕生日プレゼントにと、10月の最初の週末に予定されていましたが、ホテル&レストランが取れなかったので、ここまで延期されていました。
でも、待った甲斐がありました。
本当に素敵な誕生日プレゼントでした。
もし、この時期に、渡仏するならば、時間が許す限り、お勧めしたいですね。
ワインが飲めなくても、あの黄金街道を見るだけでも、価値があると思います。
ただ、パリから車で4時間なので、気軽には行けませんが。
あ、そうそう、この前の日曜日から、冬時間になりました。
時差が8時間になります。
日本の夜の8時が、こちらの昼の12時です。
この旅行中に夏時間から冬時間になったのですが、夜の1時に時計を戻すんですよ、12時に。
1時間多く眠れるじゃないですか?とても得した気分になったのですが、逆に、夏時間になる時は、1時間損するんですよね〜。
まぁ、先のことですけど。
では、また。
![]() ここは私達が行ったCaveの1つ。 Gevrey-Chambertin(ジュヴレ・シャンベルタン)にあります。 |
![]() Caveの中で。 試飲出来て満足!! ここでは3本買いました。 |
![]() Gevrey-Chambertin村のはずれの駐車場にて。 思いがけず、良いワインが入手出来て満足です。 後ろの地図は村のCave案内。 |
![]() 見てください、この黄金絨毯を!! これがGevrey-Chambertinの畑です。 |
![]() Gevrey-Chambertainと言えば、ナポレオンが片時も離さず、戦場に赴くときも大樽を兵士に運ばせたと言われる銘酒。 |
![]() 日本にも山梨の葡萄畑がありますが、このなだらかな丘が延々続く風景には圧巻されます。 |
![]() ここは日本でも超有名な『ロマネ・コンティ村』にあるCave。 ここでは運が良ければロマネ・コンティを入手出来ます。 他にも質の良いワインが沢山。 もちろん、試飲出来ます。 詳しくはLe carnet d'adresses(FRANCE)のDijon近郊を見てください。 |
![]() ここはBaune(ボーヌ)。 Cote d'Or(黄金の丘)と呼ばれる、丘陵地帯にある小さな町です。 この町を有名にしているものが2つあります。 1つは15世紀に建てられた病院Hotel-Dieu(オテル・デュゥ。もともとは神の宿る家という意味)、そして、2つ目は赤ワイン。 Hotel-Dieuは葡萄畑を所有し、その収益によって無償で病人を看護してきたそうです。 この写真はHotel-Dieuの中庭にて。 当時の病棟がそのまま残されており、使用された寝台、器具、 台所、調剤室などを見学することが出来ます。 この向かいには試飲出来るMarche aux Vins(ワイン市場)があります。 |
![]() 後ろ髪を引かれながら帰宅の途に着きました。 これは最後にBeauneの商店街の夜景を。 |
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