Août 1998 Normandi (FRANCE) 

渡仏して初めての旅行記で、お互いの実家へのFAX形式です。
とても簡単で雑に書いてあります。
今読み返すと余りにも幼稚なので恥ずかしいです。
珍しくだんなさまのコメントもあります。


Le carnet d'adresses(FRANCE)


皆さん、こんにちは。
今日、旅行から無事に帰ってきました。
本当は、2泊で金曜日に帰ってくる予定でしたが、余りにも素敵なところだったのと、もう少しゆっくりしたかったので、もう1泊して今日帰ってきました。

最初に2泊したところは、ノルマンディー地方のHonfleurと言う、小さな小さな港町です。
この町は花の町と言う名の通り、花に溢れた素敵な可愛い町でした。
ちなみに、ノルマンディー地方はフランスの北部(最北端)で、第二次大戦の『ノルマンディー上陸作戦』のノルマンディーです。
ノルマンディー地方は、カマンベールとちょっと臭いポンレベックと言うチーズと、リンゴの産地なので、リンゴのブランデーの
Carvados(カルバドス)と、リンゴの発泡酒Cidre(シードル)と乳製品が有名です。
それから、麦も取れない土地柄、そば粉のクレープが有名でもあります。
Honfleurの様な小さな町でも到ることろにクレープ屋さんがありました。


最初の日は、夕方町に着いて、少々観光して、夕飯を食べました。
私は生まれて初めて、生牡蠣を食べたのですが、本当においしくて、こちらに来てからは、魚介類はまずいものしかしらなかったので、2人で『港町に来た甲斐があったねぇ』と大感激していました。




これが
Honfleurの港です。
半分は漁船、半分は豪華ヨットです。

[Normandi2.jpg]

港を見下ろす丘に建つ
Notre-Dame-de-Grace(ノートルダム・ド・グラス
礼拝堂)。
遥か彼方の対岸に
Le Havre(ル・アーブル)港の景色を背に、静かにたたずむ可愛らしい教会。
中はロマネスク様式。



ここが市庁舎。
この写真では分かりずらいですが、花の町という何にふさわしく、外観を花が綺麗に飾っています。



Gribouilleの前で。
ここでは
Normandiの物産である、CarvadosCidreやジャムなどが購入出来ます。

詳しくは
Le carnet d'adresses(FRANCE)Normandiを見てください。


食事がてら、夜の町を散策しました。
後ろに見えるのは全部飲食店です。
[Normandi6.jpg]

これはお酒やさんの前で。
この樽は
Carvados用です。


港に面したところに、可愛らしい骨董やさんを発見!!
所狭しと、素敵な小物が一杯でしたが、一番のお気に入りは、この人形。
あれれ??
ダーリンはどこ??



2日目は、ちょっと足を伸ばして、
Mont‐Saint‐Michelと言うところに行きました。
ここは、ちょっと不思議なところで、周りは何にも無い、遠浅の海岸にぽっかりと島があって、要塞の様な、お城の様な、大きな教会(修道院)と門前街が突然現れるようなところです。
さすがにバカンス真っ最中なので、観光客でにぎわっていました。

で、2日目の夜は、ちょっと贅沢して、1つ星レストラン『
Saint Simeon』に行きました。
私が生まれてから食べた料理の中で、多分、1・2を争う贅沢な食事でした。
(結婚式の料理も殆ど食べなかったことを考えれば、一番高いかも!!!)
でも、ロケーションも素晴らしく海を望む高台にあり、魚料理がとても美味しくて、量も多くて、ワインもいっぱい飲んだし、デザートもおいしくて、『2人で新婚旅行みたい〜』と幸せな気分に浸りました。
フランスは魚に対する関心が薄いせいか、あまりおいしい魚料理に巡り合ったことがありませんでした。
が、ここは、さすが、星が付いているだけ有って、おいしい魚料理を食べることが出来ました。
でも、逆を言えば、星が付いていないところでは、魚料理は期待しないほうがいいということですね。




この山の様な要塞の様のが
Mont‐Saint‐Michel
ブルターニュとノルマンディの境にあり、『西洋の驚異』と称される修道院建築。
1979年に世界遺産に登録されました。
中世には巡礼地として栄え、後には要塞として使われたそうです。

[Normandi9.jpg]

門前街にて。
僧院に通じる賑やかなお土産やさん通り。



見てください、この人込みを!!
みんな
Vacanceを利用して、各地から来ているんですね。
あまりの混みように、通りすぎるのも大変!



最初の写真よりも近くから撮っています。
付近一帯は潮の干満の差が激しく、かつては島全体が水に囲まれていたそうです。
現在は砂の海に浮かぶ孤島のよう。


2日目に食事をした、
Saint Simeonの前で。
あじさいが見事に咲いています。


美味しい食事の後で、満足しきっています。

詳しくは
Le carnet d'adresses(FRANCE)Normandiを見てください。
 



3日目は、
Honfluerの町を少々観光して、お昼にクレープを食べ、CarvadosCidreなどお土産を買い、エトルタに向かいました。
エトルタは高く切り立った白い岸壁で、侵食されて面白い形になっています。
アルセーヌ・ルパンが盗んだ美術品を隠した場所として小説の中で登場したことで有名です。
私は会社のカレンダーで見て、行ってみたいと思っていましたが、実際に行ってみて、そのスケールに圧巻でした。
しかも、日本の絶景の名所のように柵などは無いので、とても怖かったです。
おまけに、2人とも高所恐怖症だったので、登るのも一苦労でした。
が、澄んだ青い海を見ることが出来て気持ち良かったです。

エトルタを後にして、3泊目の街、
Rouenに向かいました。
Rouenは、モネが描いた大聖堂とジャンヌ・ダルクが処刑された地として有名です。
そんなに大きくない街ですが、至る所に、お城のような教会がありました。




Honfleurの港にて。
カラフルな細長い建物が特徴的です。

[Normandi15.jpg]

古い町並みが綺麗に残っています。

[Normandi16.jpg]

これはとても古い教会、
Eglise St-Catherine(サン・カトリーヌ教会)。
外見はボロボロですが、中に入るとステンドグラスの美しさにうっとりします。



1日目の夜と同じアングルで撮ってみました。
丁度お昼時だったので、沢山の人出でした。


Etretat(エトルタ)です。
海岸線と海の色がとても綺麗でしょ??


手すりや柵が無いのが分かりますか??
[Normandi20.jpg]

こんな感じのは、写真などで見たこと有るのでは?
クールベとモネによって描かれた断崖です。


ここはリンドバーグの大西洋横断飛行の数ヶ月前に、パリ→ニューヨーク無着陸飛行に挑戦したフランス人が、大西洋で消息を絶つ直前の最終通過地点と言われています。
彼らの夢と勇気を称えて、ナンジェセール・コリー博物館が近くにあります。



4日目(今日)は、
Rouen(ルーアン)の大聖堂を見学したり、街を散歩した後、『モネの家』に行きました。
ここは、かの有名なモネが画いた『睡蓮』の池があり、実際に住んでいた家もあります。
お庭にいっぱい花々が咲いていて、気持ち良かったし、睡蓮の池も、絵を見ていたので、感慨もひとしおでした。
帰りに、ポスターなどを買って帰ってきました。


久しぶりの旅行でしたが、とても楽しかったです。
何よりも、天気が良かったのと、えいやっ!!で、行ってみた町、
Honfluerが素敵な町で良かったです。




Rouen(ルーアン)の朝市にて。
写真では見えないのですが私の足元に注目!!
ここにこのモップ犬が乗っていて、彼はすっかりくつろいでいます。

[Normandi23.jpg]

旧市街と大聖堂を結ぶ大通り。
ここは歩行者天国第1号、発祥の地と言われています。

[Normandi24.jpg]

門の拡大写真です。
時計は14世紀、門は16世紀に作られたそうです。
でも、どうして時計のほうが時代が早いのでしょうか??

[Normandi25.jpg]

左の門をくぐると正面にルーアンの大聖堂が見えます。
[Normandi26.jpg]

これがモネの絵で有名なルーアンの大聖堂、
Cathedrale Notre-Dameです。
戦火により、真っ黒に煤けています。
正面から撮っているのですが、大きすぎて収まり切りません。
[Normandi27.jpg]

これは大聖堂の側面。
[Normandi28.jpg]

更に側面の薔薇窓。
細かい彫刻が見えますでしょうか?
[Normandi29.jpg]

大聖堂の裏側をバックに。
すぐ横にも、
Eglise St-Maclou(サン・マークル教会)があります。
中央の尖塔が大聖堂で、その左がサン・マークル教会です。


Giverny(ジヴェルニー)の『モネの家』にて。
後ろに家は彼が実際に住んでいたものを修復改装したものです。


左の家の前には広大な庭が広がっています。
[Normandi33.jpg]

太鼓橋から池を撮ってみました。
太鼓橋から池を挟んで反対側にも小さな橋があります。
[Normandi32.jpg]

これがモネが描いた『睡蓮』に出てくる太鼓橋です。
[Normandi34.jpg]

時期的に丁度睡蓮が咲いていました。
[Normandi36.jpg]

別の時期の『モネの家』の様子を知りたかったら、
1999 春のGiverny Photo

 

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本来なら夏休みはないのですが(フランスでは就労一年目は有給休暇が発生しません)、特別に4日だけ休暇をもらい、やっとゆっくりとした時間を過ごすことができました。
滞在先として、いくつかある候補地のなかから、涼しそうな北の土地を選びました。
詳しくは彼女が書いてくれましたが、パリからおよそ200kmのところにある、日本では「史上最大の作戦」の舞台で知られているノルマンディー地方です。
ここはフランス人にとって、南仏のニースやカンヌに次ぐ避暑地でもあります。
歴史は長く、バイキングによる占領、16世紀ころの英仏百年戦争の舞台(その終わりにジャンヌ・ダルクが活躍・処刑された)、そして第二次世界大戦、とヨーロッパの歴史上重要場所です。
そのせいか、あちらこちらに中世の城跡や、ノルマンディー上陸作戦のモニュメントが残されています。
もちろん戦争だけではなくて、有名な食材の産地でもあります。

まずは乳製品。
カマンベールを筆頭とした、牛乳を原料としたチーズや、バター、生クリームの宝庫です。

次に、魚介類。
ここノルマンディーやさらに西側のブルターニュ地方で水揚げされた魚介類は、パリを経由して、フランスだけでなくベルギーやドイツにも流通しています。
パリの魚屋では目の死んだ生臭い魚ばかり目に付きますが、ここではそんなことはありませんでした。

最後にリンゴとクレープ。
リンゴは、果実そのものよりも、シードル(日本でも売っているので、彼女はさぞかし本場はおいしいだろうと期待に胸膨らましていましたが、癖のあるビールのような味で相当がっかりしたようです)やカルバトスといったお酒で有名です。
カルバドスは、リンゴの香りがほのかにする強くて(アルコール度数40度程)、たいへん美味しいお酒です。
クレープは、お菓子のクレープだけではなく、ガレットというそば粉のクレープがあり、これは卵やハムを挟んで焼き上げるので立派な食事になります。
これとシードルを飲みつつ、デザートとして日本で食べるような小麦粉のクレープで締める、というのが我々のようなミーハー観光客のノルマンディーにおける食事です。
しかし考えてみれば、やはり北の土地、これらの食材は特別なものではなく、小麦も育たず葡萄すら育たない厳しい土地の産物というのが本当のところだと思います。
それでも、それらを美味しいものに仕立て上げてしまうあたり、やはりフランス人の食べ物に対する欲求は深いのでしょうか???


4日間の旅行を終えてみると、ゆっくりとした行程ながら、合計1000km近くも車で走りまわりました。
日本を離れて4ヶ月弱、彼女、私ともども疲れがたまっていたと思いますが、パリと違う環境での旅行で相当リフレッシュできました。
しかし、少々食べ過ぎて体重も増えてしまったかもしれません。明日からは節制が必要になりそうです。


さて、一地方のことだけでこれだけ語れるように、フランスは見所がたくさんあります。
皆さんが遊びに来たときには、彼女といっしょにプロのガイドなみの旅程手配が出来るようになっていることでしょう!
食べ物、旧所名跡、なんでも案内します。
もう少し先のことかもしれませんが楽しみにしていてください。


それでは、また連絡します。
夏風邪などひかれぬよう、お体に気を付けてお過ごしください。


Le carnet d'adresses(FRANCE)

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