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今回はベルギーへの旅行記の続きです。
相変わらず食べてばかり、そして今回の旅行では更に
飲んでばかりもいます・・・(笑)

Le carnet d'adresses (Belgique)

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次の3日目の朝も言う間でもなく、ゆっくり起き出して観光に出掛けました。
この日は、
Musée Horta(オルタ美術館)とBelgian Comic Strip Centre(マンガ博物館)に行きました。

Musée Horta(オルタ美術館)はアール・ヌーヴォーの先駆者、ヴィクター・オルタが実際建築し自宅とし9年間使った館を現在美術館として開放している物です。
パリでは、アール・デコはまだまだ残っているのですが、アール・ヌーヴォーは少なくなってきてしまっています。
しかも殆ど建物の外観だけで、中は改装されてしまった所が殆どです。
だからこそ、楽しみにしていました。

外観はそれほど目立っていない為1回見落してしまったほどすが、一歩中に入ると、ため息がでるような細工が施されています。
なだらかにカーブした螺旋状階段、その階段の吹き抜けの天井のステンドグラスの美しさ、曲線美を極めた手すりやランプシェード、通常の家具調度品はもちろんのこと、ドアノブに至るまで、彼の美意識がちりばめられていて、言葉も出ません。
こんなところがあること自体信じられないのに、当時の人(もちろん裕福な階級だけですが)はこんなところで生活していたなんてなんて贅沢なんでしょう!!

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人で『こんなところで、住みたーい!!』と(もちろん日本語で)身悶えしていたら、他の観光客にもニュアンスが伝わったらしくて、『本当に、そうねぇ…』と相槌を打たれてしまいました。
でも、冷静になると、『今住んでいるうちだって、日本に居たら絶対味わえないヨーロッパの伝統様式。贅沢だと思って、感謝しなければね』と
2人で話しました。
それにしても余りにも素晴らしすぎてしばし声も出ませんでした。
どぎつくなる本当に一歩手前、極限で止まっていて危ういくらい美しくて…。
思いがけなく素敵なものに巡り合えました。

そして、美術館内で、日本ではなかなか手に入らない、彼の作品集を買って、満足満足!!

*邸内は撮影禁止の為、絵葉書です*

その後、Belgian Comic Strip Centre(マンガ博物館)に行きました。
マンガ博物館と言うと、なんか程度が下がったような感じがするかもしれませんが、この博物館の建物もオルターの建築物なんです。
これを見る為にもそして、中には有名なベルギーの漫画『タンタン』の原画がそのまま残されているんです。
とても楽しみでした。

私はこの旅行を決めるまで、タンタンはフランスのマンガだと勝手に思っていました。
なぜならフランス語で発行されていたし、どの本屋さんに行っても必ずあるからです。
しかし、ベルギーだったんですね。
しかもブルッセルならば、フランス語で発行されていて当たり前ですよね。


これが
Belgian Comic Strip Centre(マンガ博物館)内。
無機質な鉄を芸術作品に仕上げています。




これも同じく博物館内。
左手前に見えるロケットは、作品の中でタンタンが月に行った時に乗って行ったもの。
皆さんは『タンタン』をご存知ですか??
ベルギーを始めヨーロッパでは知らない人はいないと言うほどの人気者なんです。
タンタンは少年記者。
相棒は愛犬のフォックステリアの『スノーウィ』。
けなげな性格でどこまでもタンタンについていきます。
そして、脇をかためる沢山のユニークなキャラクター達。
ベルギーの子供新聞に登場して以来、絶大な人気を誇って来ました。
作者は新聞記者のジョルジュ・レミ。ペンネームを使い『タンタン』を世に送り出しました。
彼は最初長く書き続けるつもりではなかったそうです。
思わぬ反響、そして、子供たちの楽しみにしている顔を見ると辞められなくなったとか…
やさしい、ほのぼのとした作者の性格はそのままタンタンに受け継がれているような気がします。


タンタンの物語は、日常に起こるひとつの不可解な物語から始まります。
事件を耳にするとタンタンは事実を突き止めに世界中に出掛けていきます。 
動き回るうちに徐々に事件に巻き込まれて行って、思いがけない展開に、子供だけでなく大人も引きずり込まれます。
でも、タンタンの根強い人気は、この美術館をみても分かる通り、物語の面白さだけでなく、色彩センスのよさ、緻密な背景や時代考証などにあると思います。

私は最初フランスに来てから『フランス語の勉強にマンガなら簡単だろう』と、だんなさまが持っていたタンタンを読もうと、何ページかめくってすぐ挫折しました。
『マンガだから簡単だろう』と思っていた私は甘かったようです。
もうすこし、語学力が着いた時に、再度チャレンジ!!
それまで大切に、楽しみにとって置きます。


月面着陸した時のタンタンの人形。
真中がタンタン。
マンガそのままで、とても可愛かったです。


 


館内にて。
後ろの壁の至るところに色々な種類のマンガの原画が貼ってあります。
でも、このマンガ博物館で唯一残念だったのが、日本のマンガが1つも無かった事です。
日本には世界に誇れる手塚治虫や、その以外にも素晴らしいマンガが沢山ありますし、今や"マンガオタク"という言葉もそのまま使われているぐらい日本のマンガはヨーロッパを席巻しています。
日本のマンガ専門店がパリにはいくつもあります。
なのに、このマンガ博物館には1点も作品が無いなんて…ちょっと残念でした。

でも、オルタの建築物もみれたし、タンタンの原画等も見れて取りあえず満足しました。


その後は、夕飯を食べに出掛けました。
その日の夜は、ビール王国ならではのビールを使った料理を食べようと、専門店に出掛けました。
18世紀の古い建物の店内は独特な雰囲気が漂っていました。
入り口でオーナーが出迎えてくれ、席に案内してくれました。
まずは、お店のお勧めビールを使った食前酒で乾杯!!
とても美味しかったのですが、お店の秘密と、中身は教えてもらえませんでした。
そして、メニューとにらめっこし、前菜は
2人とも別の味のスープ(もちろん、ビールが使われています)、そしてメインは私は一度は食べてみたいと思っていた『牛肉のビール煮込み』をだんなさまは『ほろほろ鳥のロースト、フランボアーズビール味』を頼みました。
前菜のスープは
2人ともクリーム系のスープで私のはぷりぷりのえびが入っていて、トマト味でした。
しかし、確かにほのかなビールの味がするんです。
その酸味と言うかビール味のおかげてすぐ食べ終えてしまいました。
あまりの以外さと美味しさにびっくり。

そして、メインは楽しみにしていたビール煮込み。
黒くてどろんとした物体がお皿にたっぷりのっています。
1口ほおばると、あの、グーズ・ランビックの風味が口の中一杯に広がり、その後、牛肉の美味しさが出てきます。
しかも驚くほどやらかくなっていて、脂っこさを感じさせません。
へぇ…美味しいなぁ。
フランスのワインを使った煮込みに、『Boeuf Bourguignon(牛肉のワイン煮)』という、ブルゴーニュ地方の伝統料理がありますが、もっと、ワインのアルコール臭さが残っている物が多いんです。
でもこのビール煮はグーズ・ランビックの風味だけが大事に残っていて、アルコール臭は消えている。
感心しました。
だんなさまの方は、さすがにフランボアーズビールを使っているので味が甘いです。
七面鳥などの野禽類に甘いソーズを掛けるのは欧米の伝統的な食べ方ですが、私はどうも食事中に甘い物があるというのが苦手で、未だになじめません。
彼は割と好きなようで、良く頼んでいますが、私は、いつも避けてしまいます。
(鴨は甘めでも大丈夫ですが、余り甘すぎるのは苦手です・・・。)
七面鳥を
1口頂いたんですが、やっぱりちょっと苦手かな??
でもこれもアルコール臭は全くありませんでした。
さすがにお腹一杯になり、デザートまで食べれなかったのが残念でした。
『家で、ビール煮を作ってみたいなー』と強く思うほど、大満足でした。
夜はまた、ふらふらとグラン・プラスの夜景を見に出掛け、そして、広場に面したカフェでまた乾杯しました。
『美しい、偉大なる美食の国ベルギーに乾杯!!』って言う風にね。
ま、たまには飲んでばっかり居るのもいいかな??と思いました。


《続く》


Le carnet d'adresses (Belgique)


グラン・プラスのビア・カフェで。
後ろ中央は『王の家』です。
すでに酔っ払っているので、目がトロンとしています・・・。

 

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