アイコンアイコン  Juillet 1999 Belgique 2  アイコンアイコン

今回はベルギーへの旅行記の続きです。
相変わらず食べてばかりいます・・・(笑)

Le carnet d'adresses (Belgique)

ライン

次の日の朝はゆっくり起きました。
私達はヨーロッパのホテルのチェックアウトが遅いのをいいことに、いつもゆっくりしてしまうんですよね。
こんな私達は本当は南の島でも行って、ぼーっとしているほうがいいのかもしれませんね。

朝寝坊しても朝食はしっかり取りました。
素敵なダイニングで、フランスとは違うパンやチーズやらを沢山頂きました。
とても美味しくて、朝からお腹一杯食べてしまいました。
11
時にチェックアウトして、また観光に出掛けました。

まずは、遊覧ボートで水路から街を観光しました。
このボートは色々な持ち主がいるらしくて、それぞれ特徴のあるガイドさんがいて面白かったです。
説明はこのフランドル地方の言葉のフラミッシュ訛りの英語だったのでちょっと聞きづらかったけど、でもとても分かりやすく、楽しく説明してくれて、あっと言う間の
35分でした。

途中、わざと橋の低い所を通ったりとか、水路の広めのところでぐるぐる回って、『これで
30分って言ったら怒りますよねー』なんておちゃめなこともしていました。

ボートに乗っている人もそうですが、街を散歩している人もどちらかというと、ご年配の観光者の方が多いかなと思いました。



ホテルの階段。
この2枚の画像はパンフレットをスキャンしたので見にくいですが、アメ色に輝く、素敵な螺旋階段です。


ホテルの食堂。
こちらもとても素敵でした。


これは絵葉書をスキャンしました。
遊覧ボートは水路のいたるところから発着していますが、私達が乗ったボートは、まさにこの絵葉書のものです。


遊覧ボートの乗り場から。
町全体がこんな感じの可愛らしい建物です。


ガイドさん兼操縦士のおじさんの逞しい腕と共に、美しい水路の風景を堪能してください。


この橋は本当に小さくて下を通るときは、乗客全員が頭を下げないと大変なことに!!


中央の塔は、ミケランジェロが初めてイタリア以外に作品を提供したと言われる『聖母子像』がある
Onze Lieve Vrouwekerk(聖母マリア教会)。


ボートの後は、陸の路から観光しようと馬車に乗りました。
不思議な物で、馬車に乗ると自分もこの中世の地代にタイムスリップしてしまったような気がしていまいます。
水路と陸では違った一面が見れて、観光には丁度良かったです。

それに私は大好きな馬に触ることが出来て大満足でした。


馬車での観光中。
35分間のコースですが、途中5分間、お馬さんの休憩&お食事タイムです。


これはお馬さんの為の水道。
と言っても、直接ここに口を付けて飲むのではもちろんありません。
馬の銅像の口の部分にバケツをぶら下げる金具が付いていて、銅像の口から水が出てくる仕掛けになっています。


『食事中、ちょっとごめんよー』とさわらして貰いました。
なんだかとっても迷惑そう??


とても可愛らしい町並みでしょ?
馬車が違和感無いんです。


下車後に再度触りました。
やっぱり迷惑そうなのは何故?



もっとブルージュを堪能したかったんですが、今夜はブルッセルに行かなければならなくて、3時には出なければなりませんでした。
だんなさまもすっかりブルージュが気に入ったらしくて、2人して、『どうする??』と顔を見合わせました。
実は、今夜ブルッセルに行ったあとの日程として、オランダのアムステルダムとベルギーのアントワープも回ろうと検討していましたが、ブルージュがあまりにも気に入ってしまったのと、
@アムステルダムは来年のチューリップの咲く時に行けば良い
Aアントワープは週末にでも駐在員の家に泊めてもらって行けば良い
と言う結論に達し、ブルッセルに3泊してまた最後ブルージュに戻ってくることにしました。
お昼を簡単に済ませてから再度昨日泊まったホテルに空いているかどうか直接聞きに行こうということにしました。


お昼は私は
tomates aux crevettesのサラダを、彼は『夜に備えて軽くしよう』と言いながらも、moules au vin blanc&frittenを頼みました。
私の頼んだものはやはりベルギーのポピュラーな料理で、指先ほどの小さなえびをサラダにしてトマトに詰めた物です。
これにグリーンサラダとフリッテンが付いていました。
だんなさまが頼んだのが、かの有名なムール&フリットです。
ムール貝は殻付のままなので、最初の1つをフォークで食べた後、その殻を使って、身を挟んで食べる食べ方が一般的とされています。
初めてのフリッテンにドキドキしました。
さすがにマヨネーズはかかっていませんでしたが、1口食べると、違うと言うのがわかりました。
さくさくしているのは表面だけで、中はもっちりしているんです。
ほくほくではないんです。
じゃがいもの種類も違うんでしょうが、揚げ方が違うんです。
最初は低温で揚げて、その後高温で揚げる。
必ず2度揚げするのがベルギーのフリッテンの特徴なんです。
美味しくてぱくぱく食べちゃいました。
でも、確かにベルギー料理もフランス料理も太る料理だなとふと思いました。
が、この素朴な美味しさには抵抗できないものがあります。
『今度ブルージュに帰ってきたら広場の屋台でマヨネーズかけを食べたいなー。それが私の野望!!』と言ったら、『そんなのお安い御用だよ。相変わらず面白いなー』とだんなさまに大笑いされてしまいしまいました。
その後ホテルに出向いて、『この街もホテルも気に入ったのでまた戻ってきたいが空いているか』と聞いたら木曜日の夜が平日だったのもあり空いていました。
感謝をして、『また木曜日に!!』と挨拶してブルージュを後にしました。


ブルッセルには
1時間ちょっとで到着しましたが、これまた道に迷ってしまって、まず市の外周道路を不必要に1周してしまった上に、ホテルが見つからずに結局到着後よりさらに1時間位かかってしまいました。
ブルッセルのホテルはフランスのガイドブックで選んだんですが、これがいけなかった。
いえ、ホテルがというのではなくて、ガイドブックに乗っていた地図がいい加減であっていなかったんです。
さすがいい加減なラテンの血が発揮されていますねー。
おまけに、ブルッセル市内もブルージュ同様、道の表示があるところとない所があって、混乱してしまったのです。
結局ホテルはブルッセルの観光の中心部、
Grand Place(グラン・プラス)のすぐ横にありました。
ホテルについてすぐに、レストランに行く支度を慌ただしくして、タクシーに飛び乗りました。
ホテル探しで迷ったおかげで予約よりも
30分も遅刻してしまいました。


私達が予約したレストランはベルギーに3軒ある
3つ星のうちの1つの『Bruneau(ブリュノー)』です。
(ちなみに、あと
2つの3つ星レストランはブルッセルに1軒とブルージュに1軒です)
このブリュノー氏は当時野菜は添え物という時代の中で、野菜を中心に積極的に使ったり、デギュスタシオン・メニュー(お店の一押し料理を少量ずつ、何皿もで構成するコースメニュー)をいち早く取り入れたりと独創的な反面、伝統料理にも忠実であり、
75年の開店から1代でトップクラスのレストランを築き上げた人で、フランスでも有名です。
ミシュランの星の評価と言うのは、味もそうですが、格式とか伝統とかも評価の対象にしています。
だから、フランスのシェフ達は、星の為にお店を立派にしたりと料理以外のことにも相当投資しているんです。
でもこのブリュノーは3つ星を取った後、それにふさわしいお店にする為に改装したとこのと。
いかに料理が充実しているか伺えます。
しかもブリュノー氏は今でも実際厨房に入って作っているだけでなく、市場への買出しにも氏自ら出向いているとの記事を読んで好感が持てました。
3つ星シェフともなると実際は指揮を執るだけで作らなくなってしまう人が多くなってしまう中、これはもしかして…と期待しました。
お客として日本人が少ないというのもいいかなと思って選びました。


お店に到着すると、シンプルでモダンな店内にちょっとした驚きがありました。
こういうお店は初めてで、想像とは違ったからです。
現代的ではあるけど、明るい木目調の店内は気持ちがいいです。
すぐにドアマンとギャルソンさんが出迎えてくれ案内してくれました。
席に着くと食前酒を薦められました。
自家製のがあるというのでそれを貰うことにしました。
メニューと見ていると自家製食前酒が運ばれてきました。
これは、シャンパンにパイナップルジュースが混ざっている物です。
今までリキュール同士の食前酒は飲んだことありましたが、果物そのもの、しかもパイナップルを混ぜた物は初めてで、びっくり!!
パイナップルの程よい甘さと酸味が夏にぴったりと言う感じです。
それに家でも出来そうなので、今度お客さんが来たら試してみようと思いました。


メニューもどれもこれもおいしそうで、なかなか決まりません。
シェフにお任せのコースもあったのですが、私は内臓系と羊や兎などが苦手なので何が出てくるか分からないので、今回は辞めました。
結局、コースではなくて、
1品ずつ選ぶことにし、私は前菜にアスパラガスとえびのマリネ・トリュフかけを、だんなさまはオマールと青リンゴのサラダを頼みました。
2つともシェフのお勧めだそうです。
メインは散々悩んだ挙げ句、
2人ともが気になっていたcochon du lait(乳のみ子豚)のロティーを頼みました。
これは、
2人とも食べたことがなかった上にもう少しで時期が終わってしまうし、注文は2人以上からとあったので、よし!!と頼みました。
"乳のみ子牛"とか"乳のみ子羊"とかは食べたことあるんですが、子豚ってどういう味なんだろうと想像しました。
よく朝市に行くとまさに"乳のみ子豚"がつる下がっているので気になっていました。

ちなみに"乳のみ〜"とは、母乳しか飲んでいないものを指します。
そういえば最初パリに来た時に、肉屋さんや朝市のあまりにもそのまんまなのに、悲鳴を上げていたのに、今では動じなくなってしまったばかりではなくて、『おいしそう!!』と思うようになってしまいました…。
『ちょっとまずいかな??』と最近思っています。
着実に肉食獣になっているような気がして…。


無事に料理も決まり、ほっと一息。
しばらくすると、アミューズ(突出し)が出てきました。
これは、前菜の前の胃の働きを助ける物で、アミューズを食べればその店の実力も分かると言われています。
前に
Dijonで食べた1つ星のティベールもアミューズが絶品でしたが、ここブリュノーも『さすが!!』とうなってしまうほど美味しかったです。
しかし情けないことに美味しさのあまりあっと言う間に食べてしまって、何が出たかはっきりとは覚えていないんです。(笑)
大きなお皿に小さな
4つのお皿が乗っていて、そこに4種類のアミューズが乗っていました。
3種類は魚でした。
まるで懐石料理を食べているかのような錯覚に陥ったのは覚えています。
最後の種類は私がお昼に食べたえびが入ったコロッケでした。
2人して呆然としてしまいました。
覚えていないのにこんなこというのもおかしな話ですが、本当に凄かったです。
アミューズの凄さにその後が恐くなったくらいです。


前菜は
2人共、さっぱりしていて夏にぴったりでした。
私のはお皿の真ん中にホワイト&グリーンアスパラの短く切ったものとエビの和えたものがケーキのようになっていて、ヴィネグレッドソースにトリュフの刻んだのが入っていました。
私はトリュフを食べるのはまだ
2回目なので、これが果たして本当に美味しい物なのかどうか未だに分かりません。
でも、この中には、『えー、こんなにいいんですか!!』って驚くほど、大量の刻みトリュフが入っていて、味が分からない自分にちょっとがっかりしました。
残念だし、もったいないですよね、味が分からないのでは。
トリュフ以外の本体の部分は本当に涼やかであっさりしていて、夏の暑さにやられていたので丁度良かったです。

彼の頼んだ物は、お皿の上半分は、オマールの半身がはさみがついたままでーんと乗せられていて、下半分に身をスライスしたものと青リンゴのスライスが交互に重ねてあって更にヨーグルトソースにカレー粉を少々混ぜた物がドレッシングとして掛かっていました。
こちらのりんごは日本の物ほど甘くないので、適度の酸味がお料理にとても合います。
これも夏にぴったりの涼やかな1皿でした。


そして、赤ワインを飲みながら待っていると、メインが出来上がったようです。
ウェイターさんが、ぴかぴかの銅のキャセロールに香ばしく焼きあがった子豚の肉を入れて見せに来てくれました。
お店中に焦げた蜂蜜のにおいが充満して食欲をそそります。
他の席のお客さんにもにおいが届いたようで、みんな振りかえっていました。
一旦下がった後、奇麗に盛り付けて持ってきてくれました。
先ほどのお肉をうすーく薄くスライスしてあり、上に、かりかりになった皮の部分が細く切って飾ってありました。
そして付け合わせにえんどう豆のクリームバター和えとじゃがいもの蒸したもの、そして、ジロール筍のソテーが添えられていました。
さらに、焼き汁を遣った特製ソースを掛けてくれました。
見た目は正直言って、薄くなった高級ハムと言う感じでした。
そして、
2人とも心の中で『量が少ない??』と思っていたのでした。
が、ナイフをいれた瞬間、『えええええ????』とびっくり。
柔らかさもさることながら、再度お肉の美味しそうな匂いがふわっと立ち込めてきたのです。
恐る恐る口に入れて、またまた絶句!!!
『ハムだなんて思って、ブリュノーさん、ごめんなさい!!』と言う感じです。
こんな柔らかくて甘みのあって、しかも味わい深いお肉を食べたのは初めてです。
最初の1口目は、ソースが掛かっていない所を食べたんですが、そのままでも十分美味しい。
火の通りも申し分ありません。
子豚なので脂っこさもあまり無くて、本当に本当に、奇麗なピンク色をしています。
皮のカリカリの部分もほんのりと蜂蜜の甘さがあって、本当に美味しくて、お代わりしたい衝動に駆られました。
しかも付け合わせの野菜もほんのりと野菜の甘さがあって、尚且つ味が薄味で、それだけで食べるとちょっと塩味が物足りないかなと思うのですが、お肉の後に食べると丁度良くて、『良く考えてあるなぁ…』と感心させられました。
しかも見た目の量は少なく感じられたんですが、とんでもありませんでした。
食べ終わる頃にはお腹一杯で、『あああああ…・なんて罰当たりなことを思ってしまったんだろう…。お腹一杯。でも幸せ』と
2人で感激しました。
だって、本当に見た目は、どうってことないんですよ。
奇麗だけど。
やっぱり、すごい人なんだなーと改めて認識しました。
しかもここで出してもらえるプチ・パンの美味しさに沢山食べてしまったのも、お腹一杯にさせてしまったようです。


時々、ブリュノーさんが厨房から出てきて、フロアーを覗いていたんです。
そうやって、お客さんを観察しているのもなんだか好感が持てました。
お皿を下げに来てくれたウェイターさんに、『本当に満足しました。とても美味しかったです』と伝えると、『そうでしょう。これだけきれいに食べて下さればそうだと思いますよ』とウィンクされてしまって、ちょっとはずかしかったです。
でも幾らお腹一杯でもデザートは外せない…と、言う事で、もちろん頼みました。
デザートはだんなさまは冷たいものを、私は暖かいものを頼みました。
彼が頼んだ物はとても手が込んでいて、お皿の一番下に、クリームブリュレが薄く敷いてあります。
しかも表面がちゃんと焦がしてあるんです。
その上に、薄いパリパリサクサクの皮、コーヒークリームが交互の重なっていました。
私が頼んだ物は洋梨のコンポートの中に暖かいチョコレートが入っていて、その洋梨の下にバニラアイスが敷いてある物でした。
パリの物よりも甘さ控えめで美味しかったと思います。
その後のコーヒーと一緒に出てくる、プテイ・ガトーも美味しいんですがお腹一杯で、半分しか食べられなくて悔しかったです!!


本当に
4時間近く、常に驚きと感激があり、満足でした。
最後に記念にメニュー表を分けて頂いてとても気持ち良くお店を後にしました。
『週末にここだけの為に
4時間かけてブルッセルに来てもいい!!』とだんなさまが言うくらい本当に素敵なお店でした。
スタッフも親切でしたし、何よりもフランス語が通じるし。
それに、コストパフォーマンスも、もちろん
3つ星なので高いのですが、パリの1つ星あるいは2つ星位の値段で済みました。
すべてに満足でした。
是非また行きたいお店です。


《続く》




Le carnet d'adresses (Belgique)

ライン

Juillet 1999 BelgiqueBへ
Juillet 1999 Belgique@へ
Mon Voyage! Topへ