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京都旅行の2日目。
思いがけない素敵な思い出も出来ました。


Le carnet d'adresses (JAPON)

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 Mardi 18 avril 2000  終日京都観光(都ホテル泊) 

今日は朝からメインイベントの『瓢亭』がありました。
そもそも料亭に行くのが初めてで、興味もありましたがそれ以上に緊張していました。
『瓢亭』は約
400年前、南禅寺境内の門番所を兼ねて腰掛け茶屋を開いたのに始まる老舗料亭。
格式から言ったらそれはもう大変なもので、例え朝粥を頂くだけでも大変そう…と。
私達にしては珍しく早起きして、時間に間に合うように余裕を持って早めに出掛けました。
都ホテルからゆっくり歩いて
15分位でしたが、朝の散歩も気持ち良いものです。
趣のある界隈なので歩いていてるだけでも感激です。
南禅寺や手入れの行き届いたお屋敷街を通り、そして『瓢亭』に到着。
緊張しつつ暖簾をくぐるとすぐお店の人が出迎えてくれました。
その方はとてもはきはきしゃっきりした方で、思わず背筋を伸ばしてしまいました(笑)
緊張しながら靴を脱ぎ(こういうお時のお作法も本当はあるんでしょうね)、お座敷に通してもらいました。
丁度今の時期母屋のほうが工事中だそうで、お座敷はお庭に面してはいるのですが、母屋の工事もばっちり見えました。
本来ならば工事が見えるのはいやなのですが、料亭の古くからある建物の工事で、しかも職人さん達が丁寧に白塗りの壁に漆喰を塗っていたりするのを見ることが出来たので逆に面白かったです。
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これが『瓢亭』
入り口なり。

さてさて、お待ちかねの『朝粥定食』です。
ガイドブックを読んで、お粥以外にも色々と出てくることと、その中でもゆで卵は絶品でお粥と同じ位『瓢亭』の名物だとあリました。
実際に運ばれてくると料亭ならではなのでしょう、その見事なプレゼンテーションに私達にしては珍しく箸をつけるのを躊躇いうっとりしてしまいました。
朝粥ですが、きちんと懐石の流れを汲んでいて先付や吸い物も出てきました。
ゆで卵も『えー、これってどうして??』というくらい美味しくて。
私の推測ではどうやら黄味に出し汁が仕込んであるように感じたのですが、秘密だそうで分からずじまいでした。
そしてメインのお粥が運ばれてきました。
どうしてここのお粥が有名なのかというと、カツオだしを濃く煮詰めたものを吉野の葛でとろみを付けて餡にしこれを白粥にかけて食べる独特なもので、元々は料亭に出入りしている旦那衆が家に帰る前にお酒の後に食べるものとして用意してみたら好評だったとか。
私達はさっきまでお酒を飲んでいたわけでもないし、普通にお腹が空いた状態で食べているわけですが、天国ってこんな感じ??
体中が蕩けてしまいそうな甘美な美味しさです。
確かにお酒の後にこれを食べたら幸せだろうな。
でも全部食べ終わった頃は満腹で、ふと『これを全部食べたら2日酔いの旦那衆は気持ち悪くなったりしないかしら??』と心配になってしまいました。
お粥に
4,000円というととても高く感じますが、量・プレゼンテーション・質を考えると全然高いと思いませんでした。
私達は早い時間でしたが、遅い時間からならばお昼代わりにもなりますしね。
あぁ、またお金を貯めて行きたいものです。

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これが噂のゆで卵他。
美しい盛り付けにしばしうっとり。
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一見普通のおすましなのに、
上品かつ味わい深いのです。
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名物朝粥。
おいしそうでしょ?


一旦ホテルに戻り、すっかり満腹になってしまい本当は動きたくないのですが(笑)、着替えてから本来の目的の観光を始めました。
今日は平安神宮と嵐山(嵯峨野散策)を予定していました。
最初に平安神宮に行きました。
参拝客で常に賑わっており修学旅行の定番ルートの
1つでもある平安神宮、今回の旅行で初めて知ったのですが、歴史は以外に新しく、1895(明治28年)に平安遷都1,100年を記念して行われた勧業博覧会のパビリオンとして建てられ(!)、万博終了後神社として残されたもの。
現在は京都市民の氏神として岡崎公園に鎮座しています。
私たちの泊まっていた都ホテルから岡崎周辺には美しい水路の風景や数々の美術館もあり散策するだけでも楽しく、『今度来たときにはこれらの美術館にゆっくり来てみたいなぁ』と思いました。
ホテルから歩くこと
10分強で平安神宮の朱色が鮮やかな楼門が目に飛び込んできました。

修学旅行で来た懐かしの平安神宮参拝・・・これが思いがけず予定外の事態に!!
当初の予定ではさらっと見るつもりだったのですが、庭園にかなり桜が残っていたので庭園散策をしました。
この時点で既に予定外だったのですが、でもせっかく桜が咲いているのでちょっとだけ庭園を見て次に行く予定でした。
が、桜の魔力でしょうか…どんどん奥のほうへ足を伸ばしてしまいました。
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平安神宮の桜門。
岡崎のシンボルです。
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朝も早かったので、まだ人もまばらでした。

そして園内にお茶会の看板を発見!!
どうやらこの時期だけ庭園内のお茶室を開放して
1500円で野点をしてくれるとか。
彼は今回の旅行で『一度お茶を立ててもらいたい』と、『経験してみたい』と言っていました。
沢山そういう場所はあるでしょうが、平安神宮で出来るなんてそうそうないでしょうから申し込むことにしました。
これは参加して正解でした。
普段はこの茶室は見ることも出来ないのですが、更に掛軸や茶釜、茶器は全て平安神宮の国宝級(本当に国宝もありました)のものが使用されていたのです。
そう、博物館で見るようなお茶碗でお茶を頂いてしまいました。
お茶室自体はもちろんせまくて
5人しか入れず、茶室内の人だけがその場で点ててもらえます。
その横のお座敷も使って
1度に20人くらいの人をさばいていました。
お座敷の人には裏方で点てたものが運ばれてくるのです。
私達は前の回が始まったばかりだったので待っていました。
私は昔母について習っていたので多少知識も経験もあったのですが、彼は全くの初心者で、緊張していました。
気弱になっている、こういう彼を見るのは始めてで、『大丈夫よ、私が教えてあげるからー』とフランスでは出来ない優越感??というか私が彼に教えてあげられることって滅多に無いのでちょっと嬉しかったです。
私達よりも後から申し込んだおばちゃん達に『お茶室に入れる
5人の権利』を取られそうになったのですが、受付をしてくれたおばちゃんが気を利かせて私達を入れてくれました。
おかげでお手前を真じかに見ることが出来たし、取りしきっているおばさんにも詳しく話を聞くことが出来ました。
彼も始めてのお茶経験に足を痺れさせながらも痛く感激したようで、京都から帰った後すぐに茶道に関する本を購入していました!!
お菓子を載せる懐紙の代わりに平安神宮の樹齢ウン百年という桜の木を使った小さな板を配られ、お土産として持ちかえられたのですが、彼はとても大切にしています。
それにしても出していただいた和菓子がこれまた天にも登る美味しさでした。
私はどちらかというと和菓子党ですが、やっぱり京都の生菓子は別格です。
本当に美味しい。
味もすばらしいけど、食べてしまうのを躊躇ってしまうような美しさも季節感も好きです。
お抹茶も私が習っていたときとは違い薄くて飲みやすかったです。
これは予定外の寄り道だけど大正解でした。
何よりも
500円は安い!!
すばらしい美術品を一同に会して見ることが出来るだけでも価値はありました。
結局その後ふわふわとした気分で広大な庭園(なんと
3u!!)を全部見ることになり、午前中が終わってしまいました。

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で、その後取りあえず嵐山に向かったのですが、電車の中で相談し、急遽予定変更することに。
お昼を取り、仁和寺と竜安寺に行く事にしました。
嵐山は時間の関係上断腸の思いでパスしました。
京都観光って意外に移動に時間がかかるんですね。
確かにお寺とか微妙に離れたところにあるし。
今度は桜の季節に又来れるか分からないので、せっかくだから桜で有名な仁和寺と、彼が行った事が無いそして私がお気に入りの美しい枯山水がある竜安寺に行こうと。

JR
で嵯峨嵐山駅まで行き、そこでお昼を食べました。
『JR嵯峨嵐山駅』から『京副嵐山線の嵯峨駅前』駅に向かう途中にある、お豆腐屋さん『葵』を見つけ入りました。
お店の入り口の外は普通のお豆腐屋さんで、ショーケースには美味しそうなお豆腐を始め、揚げだし、厚揚げなどが沢山並んでいます。
定食のお値段も私達の許容範囲の
2,000円以内の1,800円だったので試してみることにしたのです。
ここは後で知ったのですが、嵐山で有名なお豆腐屋さんで、名物は豆腐のおすましをかけたご飯におかずが付く『豆腐茶漬け』だったそうです。
確かにメニューに載っていまして、隣の席のお客さんが食べていたのを見て私もちょっと惹かれたのですが、結局私は揚げだし豆腐定食、オットは湯豆腐定食を頼みました。
昨日食べた『きさ起』の湯豆腐定食もお豆腐が美味しかったですが、ここもお豆腐屋さんだけあって大変美味しかったです。
小鉢のおばんざいも薄味でありながら変化があって、特に普段フランスで食べられないれんこん・ごぼう、今が旬の若竹などの根菜類が盛り沢山で嬉しかったです。


その後、京副嵐山線に乗り、仁和寺に向かいました。
昔確か私の記憶が正しければ、国語の古典の時間に更級日記で『仁和寺に住む法師…』で書き始まる物語があったと思いますが、その時に仁和寺という名前が私の中で残っていて、いつか行ってみたいと思っていました。
今回の旅行の前に実家の母と話をしている時に、京都旅行の話になって、母がふと『そういえば、仁和寺って桜が有名だけど、間に合うかしらね』なんて言っていたので、尚更でした。
仁和寺は光孝天皇が発願し宇多天皇が創建した『真言宗御室派』の総本山。
宇多天皇が譲位した後に住んだため、御室御所とも呼ばれているそうです。
世界遺産にも認定されているこのお寺、なんと
200本の御室桜が植えられています。
昨日の夜、祇園から乗ったタクシーの運転手さんに『樹高
2mほどの御室桜は京都で一番の遅咲きの桜として知られていて、今から後1週間ほど楽しめるよ』と教えてもらっていました。
駅から向かうと左右に金剛力士像を従えたりっぱで荘厳な仁王門がまず目に飛び込んできました。
門をくぐると参道の奥のほうは沢山の御室桜のせいでしょうか、ピンク色のもやがかかっているように思えます。
そして前方右手には御室桜の雲の上にそびえる五重塔が青空に映えて輝いています。
お寺に来て楽しいというのもへんなものですが、わくわくしてしまいました。
最初の仁王門の後、更に御影堂中門という門をくぐるとそこはエデンの園…そう、桜の園でした。
こんなに背丈の低い桜を見たのもこんなに沢山の桜を見たのも初めてでした。
桜の間を抜けながらの散策は『今私は日本にいるんだ!!』と強く実感させられました。
五重塔も近寄ってみると漆喰の白い壁と屋根の細かい細工が美しく、『日本の建物固有の美しさだなぁ』と。
それにしても仁和寺は思ったよりも大きなお寺で境内も大変広かったです。
時間の関係で全部見きれなかったのが残念ですが、ここで見た御室桜は忘れられない思い出になりました。

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京副嵐山線の嵯峨駅にて。
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仁和寺の仁王門前にて。
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御室桜の園にて。
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これは我ながらお気に入りの一枚。
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五重塔の勇姿をご覧ください。
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その後は、バスに乗って、竜安寺に向かいました。
竜安寺は、私は過去
2回来ましたが、京都の中で一番好きな場所と言っても過言ではありません。
ここにいると時間が経つのを感じなくなってしまいそう。
彼はここに来るのが初めてでしたが、やはり同じように気に入ってもらえたようです。
竜安寺と言えば、有名な枯山水の石庭があります。
三方を壁に囲まれ東西に長い長方形の庭に、大小15個の石が配され、白砂が美しい模様を描いています。
禅の思想を表現した名園と言われています。
私が初めて来たのが中学生の修学旅行の時、私達のクラス行動の目玉でした。
(当時他のクラスは太秦の映画村に行っていたのですから、なかなか渋いでしょ?ちなみに我がクラスはここと広隆寺に行きました。渋い、渋すぎるっ!!)
で、その時に担任の先生に『この庭には全部で
15個の石があるけど、全部見つけられるかな?』と言われて、皆で必死になって探しました。
でも、結局
12個とか13個しか見つけられなくて、先生に正解を言われて皆で驚いたのを思い出しました。
今回驚くことにというか、竜安寺での定番光景なのか、やはり修学旅行生がガイドの方に同じことを言われて探していました。
やっぱり全部探せた子はいなかったようです。
今回改めて探してみましたが、
1回では探せませんでした。
今まで初夏と夏の京都にしか来たこと無かったのですが、今回濃い桃色の桜をバックに石庭を見ることが出来感激でした。
桜がここにあるとは思っていなかったので嬉しさもひとしお。
何とも言えない趣がありました。
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この色合いが綺麗でした。
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石を数えながら撮影したのですが、さすがにお庭全体を写せませんでした。


その後、竜安寺の広い庭園を散策してから電車で中心部の『河原町駅』に戻りました。
しかし、歩き疲れていたのと、喉も渇いていたので一旦休憩しようと、お茶にすることにしました。
河原町駅前の四条大通りを四条大橋を渡り、まっすぐ八坂神社の方に歩くとそこは花街、祇園界隈。
四条大通り沿いには沢山のお店が建ち並び、歩いているだけでも楽しく飽きません。
結局大通り沿いの有名な和菓子屋さんの
1つ、『大原女家』に入りました。
入り口入ってすぐは販売カウンターになっており、奥の茶房で甘味やお料理を頂くことが出来ます。
私はお昼の平安神宮の余韻もあったので『抹茶と季節の生菓子』を、彼は『葛きり』を頼みました。
彼はずっとずっと『京都で食べたいもの』を今回の一時帰国前から嬉しそうに数え挙げていて、『湯豆腐』・『生湯葉』の他にこの『葛きり』も入っていました。
で、念願の葛きりを食べて大変満足したようです。
実は私はあまり葛きりを頂いたことがなかったのですが、今回新たにファンになりました。
私の頼んだ生菓子も、見た目も味も『日本独自の美の良さ』を再認識させてくれるものでした。
元々私は日本にいたとき、洋菓子よりも和菓子派だったので余計に嬉しかったのかもしれません。


さてお茶とお菓子を頂いて一息ついたところで、『今日の夕食をどうしようか…』ということになりました。
旅行前から『懐石料理を食べたい』と言いながら、ガイドブックで目星を着けていただけで前もって予約していないところがすごいアバウトな私達の性格を表していてはずかしいのですが、『それでもやっぱり懐石が良い!!』と
2人で言い張って検討しました。
普通マナーとして、フランス特にパリの場合、★付レストランなら当日予約するなんてありえないけど…。
私達も『当日なんて無理だし第一失礼だよなぁ…』と反省しつつ、検討に検討を重ねた結果
1軒に絞込み、駄目元で電話してみました。
運良く空いていて
8時に予約を入れてもらいました。
そこに決めたのは、
1:場所が祇園で近かったこと、
2:そしてなんとご主人が『瓢亭』で修行された方で、最近独立したばかりの若い方なのに大変評価されていること、
3:懐石の割には手ごろな値段設定だった、
以上の
3点からです。
電話で既に
3通りあるコースの中から選んで欲しいと言われ、私達は真中のコース(13,000円くらいだったような…)を試してみることにしました。
その時に、『失礼ですが、御泊まりはどちらでしょうか?』と聞かれたのには『さすが、料亭!!』と思いました。
私達はそんなことも有ろうかと都ホテルにしておいて良かったです。
これはフランスでも同じで★付レストラン全てがそうではありませんが、格式高いところは必ずホテルを聞かれます。
例え予約を受けてくれたとしても、ホテルがレストランの格に合わないところだと、当日の席も変な場所にされてしまうのです。
今朝の瓢亭といい、今回といい、都ホテルの威厳に驚きと感謝!!


さてさて、夜の予約が取れたところで一安心ですが予約の時間までまだ大分時間が有ります。
かといって、ホテルに戻るのももったいないので、お土産の下見も兼ねて四条大通り沿いのお店を凝らしめることにしました。
漬物とか和菓子とかお土産として買うものは大体決まっていて、量も多くなりそうなことから一応明日の午後に集中して買い物することにしていましたが、日保ちするものやかさばらない物は買ってしまおうと言うことにしました。
彼も男性の割には小物や食器などを見るのを厭わない、どちらかというと好きな方なので
2人で楽しみながら散策しました。
さすがに『ようじや』では肩身の狭い思いをさせてしまったので申し訳無いのですが…。
『ようじや』とは説明も要らないでしょうが…、女性なら知らない人はいないと言われる、手鏡に映った女性の顔がトレードマークのあの油取り紙で有名なお店です。
特に私のように海外に住んでいますとこのようなお土産がかさばらず喜ばれて丁度良いのです。
(余談ですが、私パリに来てから化粧品屋さんやスーパー等の化粧品売り場で油とり紙なるものを見かけたことがありません。トイレで使っていると必ずといっていいほど『それは何?』と聞かれるし…。どなたかご存知でしたら教えてください)
店内は平日の夕方というのに女性客で溢れ返っていました。
しかも驚いたのが美容と健康に関する商品が沢山展示してあること!!
オリジナルの化粧品や入浴グッズ等々…。
あぶらとり紙の存在しか知らなかったので本当に驚いてしまいました。
その中でも特に油取り紙のコーナーは大変な賑わいで、びっくりしました。
やはりというべきなのでしょうか…??
今回ガイドブックを読んで始めて知ったのですが、この油取り紙、正式には『京好みあぶらとり紙』と言い、大正時代に発売されたというロングラン商品。
元々舞子さん達の間で愛用されていたものが女優さん達にも伝わりその後一般消費者にも定着したそうです。
私も小分けになっている油取り紙を大量に買いこみ(笑)、取りあえず私の友達のお土産は
OK

その後、何件か和菓子屋さんを覗いて明日買うお土産の候補を検討したりしているうちに時間になりました。
ガイドブックの地図を頼りにお店を目指しました。
途中出勤前の舞子さんを見かけたりして『ここは本当に花街・祇園なのねー』と感動したりしたのも束の間、段々不安になってきました。
確かにガイドブックに掲載されている住所だと雑居ビルらしき名前と階数が載っているのですが、回りの景色が段々怪しげになって行くのです。
特に道の左側(お店のある雑居ビルは道の右側)が所謂ピンク街、風俗街のようで呼び込みのお兄さんやいかがわしいネオン看板のオンパレード。
『がーっん!!こんな界隈にあるお店を選んで失敗した!!祇園って書いてあるから…』と思うのはきっと私だけではないでしょう。
回りがそんな感じなので、目的の雑居ビルに到着しても入るのを躊躇ってしまうほどでした。
しかし一応看板は出ているし、そのビル自体は怪しいお店は入っていなさそうなので覚悟を決めてエレベーターに乗りました。
『降りた途端に怖いお兄さんが待ち構えていたらどうしよう』とドキドキしながら…・(笑)
降りてみたら、怖いお兄さんではなくきちんとのれんが掛かった店構えがあり一安心。
のれんをくぐると、女中さんというのかしら?、若い女性が出迎えてくれました。
そして個室に通してもらいました。

お料理はすでに電話で予約のときに頼んであるのでおまかせですが、お酒だけお品書きを見て選びました。
初めての懐石料理(と長時間の正座)に緊張しましたが、一旦運ばれてくると嬉しくて楽しくて次が待ち遠しくなりました。

さすが『瓢亭』で修行しただけあって意識している部分もあり、今朝食べた『瓢亭』の突出しと同じものもありました。
しかし同じクオリティーで出せるというのもある意味すごいですよね。
それに包丁を握っているのが若いご主人というだけあって若々しい感性を感じました。
どのお料理も旬の素材を丁寧に扱っていて大変好感が持てました。
技のお仕着せが無いと言えば良いのでしょうか?
単純に美味しいと感動できる品々でした。
懐石って想像では『量よりも質や見た目』かと思っていたのですが、食べ終わった頃はお腹一杯で正直驚きました。
しかも日本食ですから胃に軽いですし根菜類がたっぷりだから体にも嬉しい。

給仕して下さった女性も若い方でまだここで勤めて日が浅いということでしたが大変感じが良く、私達が観光客丸出しに『八坂さんの夜桜はまだ大丈夫かな?』とか『ライトアップしてありますよね』とか質問攻めにしてもきちんきちんと裏方に確認してきて下さいました。

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ここから見える風景が道の向う側すなわち風俗街というのが大変残念ですが、それを覗けば花丸も良いところ!!
このお値段で懐石が味わえるなら大満足です。
お料理の質もサービスも申し分無いです。
最後はご主人も出てきて下さいって、エレベーターのところでお見送りしてくださいました。
ご主人も大変爽やかで感じの良い方で、好感がもてました。
大変満足した私達の料亭初体験でした。


その後八坂神社に向かいました。
八坂神社は全国の祇園社の総本社。
元々は京都に流行した疫病を祓う為に創建したといわれており、今では厄除け・商売繁盛の神として『祇園さん』の愛称で親しまれています。
その八坂神社の奥に控える約
9uもの公園が夜桜で有名な『丸山公園』です。
ここは京都で最初の公園だそうで、特に枝垂れ桜が有名です。
私達も夜桜を楽しみに行ったのですが、さすがに時期的に遅かったようで、もう半分ほどしか残っていませんでした。
しかし半分でも幻想的な姿は健在で、『これが満開だったらどんなに綺麗だろう…』と想像しました。
さすがに満開の時期を過ぎていたので花見客は殆どいませんでしたが、それでも酔っ払いの輪が幾つかあり、皆さんかなり酔っているようだったので、からまれないように退散しました(笑)
次の機会があったら、是非満開の枝垂れ桜を見てみたい。
でも夜桜を見ると心が狂うと言いますが、何となく分かる気がします。
あの怪しげな何とも言えない…、なんだか魂を吸い取られそうな気分…。
普段夜桜を見るときはお花見で大勢でわいわいやっている時だし酔っているので(笑)全然気が着きませんでしたが、今回改めてじっくり見てみると、ふとそんなことを思ってしまいました。

その後ホテルに戻りましたが、今日は桜&美味しい物尽くしの大変充実した
1日でした。
明日は最終日。
又沢山の発見と驚きがあると良いな。


《続く》


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